本要約 #2 天才を殺す凡人

天才を殺す凡人

今回は、北野唯我さん著の天才を殺す凡人をご紹介します。
皆さんにとって有意義な記事になれば幸いです

1,人間が持っている3つ才
本書では、天才・秀才・凡人。この3つの才がどのような役割を担っているのかが書かれています。
その才の特徴を簡単にまとめると
天才が、0から1を作り出す。創造性を持っている人たち
秀才が、1を1以上に拡大させる。再現性を持っている人たち
凡人が、それを様々な人に広める。共感性を持っている人たち

簡単に分けるとこんな感じです。
さらに詳しく言うと
天才は、無から有を生み出し世界をより良くしようと画策している人たち
秀才は、有のものを善か悪か、損得で判断している人たち
凡人は、秀才が提示したものを各個人の解釈をもとに共感を集める人たち

僕もそうなのですが、天才や秀才に憧れますよね。そして凡人はなんかいやと思っている方も多いと思います。
ですが、それぞれ持っている特性や性質が違うため一概に天才や秀才が良いというわけではないのです。
それぞれ弱点があります
天才は、論理立てて説明することが苦手という弱点があります
秀才は、裏付けがない新しいことに臆して、現状に甘んじてしまう可能性が高いという弱点があります
凡人は、秀才によって操作された情報を見ているため、情報に流されやすいという弱点があります。

というように、それぞれ特性が違うためどれが良いというわけではありません。

それに、僕らにも大なり小なり、これらの特性が備わっています。
一度、思い返してみて下さい
ときどき、突拍子もないことを思いついたりしませんか?
科学的根拠などで裏付けされたデータが欲しいと思うことはありませんか?
人に共感してほしいと思ったことはありませんか?

僕らには、それぞれこれらの才が備わっています。
それを忘れないでください

2,組織での才の使い方
では次にそれをどのように組織で動かしていくのかという説明に入ります
それはそれぞれの果たすべき領域をくっきり分けるということです
経営理論で芸術・科学・ものづくりという3つの領域が挙げられています
ここで言う芸術が天才の領域。科学が秀才の領域。ものづくりが凡人の領域です。
この3つがそれぞれ重なり合ってできるバランスのいい経営が、強い経営です。
前述したように、天才は論理的に説明することが苦手です。すぐに秀才にまくしたてられてしまいます。
天才と秀才は同じ土俵に上がらせてはいけないのです。なぜなら、論理的に人を説得できないために、イノベーションの芽を摘んでしまう恐れがあるからです。
そこで天才を助けるのが、凡人の役目なのです。
といっても凡人の人たち全員が天才を助けられるわけではありません。
凡人の中に共感の神という人物が存在しており、その人はその名の通り人の共感を集めるのが凄く上手なのです。
その共感の神になるためには、相手は3つのどの才なのかを見極める必要があります
その見極め方を次の章でお伝えします

3,それぞれの主語
見極め方は、主語に注目することです
凡人の主語は、身の回りの人が主語になっています。
例えば、自分・相手・家族など。
これらの主語をよく使う人が凡人と言われる人です

秀才の主語は、知識や、善悪など客観的に見て出てくる言葉が主語になっています
たとえば、データやメリット、一般的など。
これらをよく使う人が秀才と言われる人です

天才の主語は、世界、人々の認識など、宇宙視点の主語です
例えば、世界が○○。宇宙が○○など
これらをよく使う人が天才を言われる人たちです

どうでしたか?皆さんはどれをよく使いますか?
天才が秀才に論理で勝てない要因はこの主語にあります。
誰でも、宇宙がそう言っているんだと言われるより、統計的にこっちのほうが利益が出ると言われた方が納得しやすいと思います。
本書では、詳しくタイプ分けがされていますので、興味が出た方はぜひ

4,武器
前項で自分が持っている才をはっきりさせました。次にどのように才を活かしていくのかをお伝えします
それは、自分の才を表現できる武器を持つことです。それぞれの例を上げます
天才 アート・音楽など
秀才 科学・数学
凡人 SNS・対話
など、それぞれの特性に合った武器を選んでください。

ここで忘れてほしくないのは、自分のタイプ以外にも手を出してもいいということ。
凡人だからって音楽に携わってもいいですし、天才だからって、数学に携わってもいいのです。
皆さんには大なり小なりそれぞれの才が眠っています。
ただそれが本職の人より強くないというだけです。
他にも武器の種類がありますので、本書を手に取っていただいてチェックしてみてください。

まとめ
今回は北野唯我さん著の天才を殺す凡人をご紹介ありがとうございました。
どうでしたか?それぞれに魅力があったのではないでしょうか?
それらが伝われば幸いです。

よく例を挙げて解説しているんですけど、それを額面通りに受け取ってそれをしたことないです。そんな特徴ありませんという方がいらっしゃいます。こちらの伝え方が悪いのは重々承知なのですが、あくまでたとえです。自分に当てはまらないからといって、無視するのではなく、他に似た事例等を探してみてください